平成24年9月版 太陽電池モジュール発電量メーカー比較

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平成24年9月版の各メーカの太陽電池モジュールの発電量の比較をまとめてみました。

平成23年度版と同様に、比較元としているデータは各メーカーが公表している年間予測発電量です。比較しやすくするために、太陽電池モジュールの出力は4kWに換算しています。
また、比較条件を同じにするために、太陽電池モジュール設置の地域、方角、屋根角度は以下で統一して比較しています。

地域:東京
設置条件:真南設置 設置角度 30°

年間予測発電量比較(4kW換算)
メーカー 年間予測発電量(kWh) 利用機種
三菱電機 4,335 PV-MA2120J
シャープ 4,140 ND-170AA
京セラ 4,123 PV21R186
東芝 4,663 SPR-240NE-WHTJ
パナソニック 4,500 HIT233シリーズ
ソーラーフロンティア 4,430 -
サンテックパワー 4,327 -



予測発電量は東芝、パナソニック(HIT)が多い

どのメーカーも、4,000kWh台ですが、東芝、パナソニックがそれぞれ、4,663kWh、4,500kWhと他社より多めの予想発電量となっています。この2社の太陽電池モジュールは、単結晶高変換効率を売りにしている商品であり、それを裏付けるように発電量も多くなっています。

東芝 SPR-240NE-WHTJ の特徴

東芝「SPR-240NE-WHTJ」太陽電池モジュールの最大モジュール変換効率は 公称 19.3% で世界最高(2012年4月1日現在)とされています。

主な特徴として、

  1. モジュールを構成しているセルの面積を従来より 3% アップしより多くの太陽光を取り込めるように
  2. モジュール表面に「反射低減コート付き強化ガラス」を採用し、反射による光の損失をより少なく
  3. 表面にあった電極をすべて裏側にする「バックコンタクト方式」の採用により光を遮る障害を表面からなくした

があり、これらにより高変換効率を実現しています。

パナソニック HITシリーズ の特徴

HITは昨年までは三洋電機ブランドして販売されていましたが、今年は親会社であるパナソニックブランドでの販売となっていますが、商品としては従来のHITシリーズと同様のものです。
HITは単結晶シリコンに独自の「アモルファスシリコン」を採用して発電効率を高めたハイブリッド型の太陽電池です。発電効率は現状東芝についで高い発電効率となっています。

パナソニックHIT233シリーズ

また、HITシリーズのもうひとつの特徴は暑さに強いということが上げられます。
太陽光発電は夏が得意と思われるかもしれませんが、太陽電池モジュール自体はパネルの表面温度が高くなりすぎると発電効率が落ちてしまうという欠点があります。しかし、HITシリーズは太陽の光を長く浴びる夏場の暑さに強いため、年間を通して高い発電量が望めるということになります。


ソーラーフロンティアの発電量の多さに注目

ソーラーフロンティアは、主成分に銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)CIS太陽電池を採用しています。
CIS太陽電池は変換効率という点では、結晶系の太陽電池より数値としては劣ります。実際、ソーラーフロンティアのサイトでは、CIS太陽電池モジュールの変換効率については、他の結晶系の太陽電池と比較すると数値として見劣りしてしまうためか、明記されていません。

ソーラーフロンティア 太陽電池モジュール

しかし、年間発電量のシミュレーションでは、他のメーカーと比較しても、見劣りせず、むしろ多めの発電量を見込んでいます。

それは、CIS太陽電池モジュールには、「熱さに強い」「影に強い」という特性があるため、年間を通して多くの発電量を見込めるというソーラーフロンティアの試算によるものだと思われます。


どの太陽電池モジュールがよいのか?

発電量という観点から言うと、東芝、パナソニックのHITが他社の製品と比較し、頭ひとつ抜けている感じはあります。しかし、性能が高い分、市場での販売価格も高めになっていると思います。

実発電量の多さは、経済的メリットに直結するため、製品選択時の大きな要素にななりますが、初期導入のコスト増とその後に得られる発電量のバランスを考えながら選ぶ必要があります。

初期費用はもちろん、地域、設置場所、設置可能な面積等、検討する要素が多いため、誰に対しても「これがいいよ!」という商品を選定するのは正直難しいです。

基本的な考え方としては変換効率の差はあるものの、どのメーカーも総出力(kWh)大きければ大きいほど、総発電量は大きくなりますので、比較的設置面積が広く確保できる家では、価格の安い太陽電池モジュールを広く敷き詰めて総出力数を稼ぎ、設置面積が広く確保できない家では、高変換効率の太陽電池モジュール面積あたりの出力数を稼ぐという方針で対応するのがよいでしょう。

実際に家に設置した場合の、総発電量については太陽電池モジュールの総出力数(kWh)以外にも、設置できる方角、角度によっても発電量が変わりますので、自分の家に設置した場合の発電量を知りたい場合には、見積もりをしてもらう必要があります。
自宅に現地調査にきてもられば、かなりの精度でシュミレーションはできますが、まだ太陽光発電システムを買うこと決定していないのに、現地調査となるとやや面倒に感じると思います。その場合は、現地調査と比較して精度はだいぶ落ちますが、概ねの数値を知るという意味ではネットでの見積もりが便利です。
こちらにネットで簡単に見積もりができるサイトの一覧がありますので、参考にしてみてください。

(2012/9)


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