投資対象として太陽光発電を考える – 産業用の場合

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前回、住宅用太陽光発電を投資対象として考えるとどうなのか?(「投資対象として太陽光発電を考える – 住宅用の場合」)という記事を書きましたが、今回は産業用の太陽光発電の場合について考えてみます。

10kW以上(非住宅用)と10kw未満(住宅用)の違い

ここでいう産業用とは、10kW以上の太陽光発電システムを対象として考えますが、10kW以上と10kW未満で発電電力の買取価格や買取期間などで、異なる点がありますので、まずは、その点について改めて整理してみましょう。

発電量 買取価格 買取期間 買取対象
10kW以上 37.8円(36円+税) 20年 全量
10kW未満 38円 10年 余剰電力のみ

10kW未満と10kW以上での違いは、買取期間が10kW未満では10年であるのに対して10kW以上は20年、また、買取対象も10kW以上では発電量の全量を買い取ってもらえるところです。

特に大きなポイントは、買取期間が20年間固定なところです。

10kW未満も、10kW以上もそれぞれ、10年、20年以降の買取も行ってもらえると思われますが、現時点では買取価格は未定であり、収益を考える場合、確実に計算できるのは、それぞれ10年と20年になるということです。買取固定期間が長いということは、それだけ収益計画を考える上で有利なのは間違いありません。

投資対象としての10kW以上太陽光発電

10kW以上の太陽光発電は本当に収益をあげられるのでしょうか?

結論から言ってしまうと、10kW以上の太陽光発電システムは、それなりの収益を上げることは可能です。なぜなら、そもそも太陽光発電の買取価格と買取期間は、太陽光発電を普及させようとしている政策の元に決められた値であり、この単価算出の根拠として、投資に対して毎年4%の利潤を得られるようにするとともに、最初の3年間はさらに配慮して、6%の利潤になるように設定されているからです。

また、この4%、6%という数字もベースラインの数字であり、システム導入費や発電量により、8%~10%の利回りも可能と考えられます。

通常の金融商品であれば、やや怪しげな範囲の利益率ですが、政策として特別に行われている措置のため、その点については他の投資商品とは段違いの安心感があります。

どの程度の利益を得られるのか?

正確な発電量は設置する場所、太陽電池モジュールメーカなどによって異なるため、ここでは仮に50kWの太陽光発電システムを導入した場合の収益をざっくり計算してみます。

■システム価格
まず、システム価格ですが地上設置の場合と屋根設置の場合で多少コストが変わってきますが、平均 35万/kW で計算してみます。その場合、50kWのシステムを導入すると、

35万円 × 50 = 1750万円

となります。

■設置場所(土地)の費用
もし、既に遊休地や、アパート経営などを行っており、設置場所があるのならば、新規に発生する費用はありません。しかし、設置する土地がない場合でも、最近では設置場所込みでメガソーラー施設を分譲している販売方法もあります。
土地は設置場所により異なりますが、太陽光発電施設は住宅地に作られるわけではないので、それほど高い金額にはならず、概ね50kW で 300万程度だと思われます。一旦ここでは、土地の費用として 300万をおいてみます。

土地の費用 = 300万円

■運用費
さすがに、50kWの太陽光発電施設となると、設置後そのまま放置というわけにはいきません。定期的な点検が必要ですが、点検自体は実際には業者に任せることになると思いますので、運用費用を見込んでおく必要があります。運用費も設置方式、運営会社によってまちまちですが、ここでは仮に 1万円/月 の運用費用を見込んでみましょう。

20年間の運用費 = 1万円 × 12ヶ月 × 20年 = 240万円

■初期投資額合計
上記から、20年間での基本投資額は、

1750万円 + 300万円 + 240万円 = 2290万円

となりました。

■得られる利益

一方得られる利益ですが、これも発電量によって変わりますが、50kW ということで、年間発電量はざっくり やや保守的な数字として、50,000kWとおいてみます。発電は全量売電できますから、50,000kWの場合の年間で得られる収入見込みは、

50,000 × 37.8円 = 189万円

となります。そして20年間で得られる収益は、

189万円 × 20 = 3,780万円

20年間の利益から、コストを差し引いた利益は、

3,780万円 – 2,290万円 = 1,490万

となりました。上記の数値は、機器の故障に対する保守費用は加味していませんが、それらの保守費用が追加でかかったとしても、50kWクラスの太陽光発電システムであれば、20年間で 1,000万超の利益を出すことは難しいことではないように思えます。

投資対象としての太陽光発電の魅力

最初に述べたように、太陽光発電の普及は国策であり、普及させるためにもともと利益がでるような価格設定がされています。そのため、太陽光発電を投資対象として考えた場合、他の投資商品と比較すると、格段に安定感と確実性があります。

考えられるリスクとしては、
・天災等で太陽光発電施設が保証対象外のダメージを受ける
・運営会社の倒産等により、太陽光発電システムの運営に支障が出る
ということは考えられますが、どちらもそれほど高い発生可能性があるわけではないので、過度にリスクとして捉える必要はないとも思えます。

初期投資にはそれなりの費用がかかりますが、検討してみる価値はあります。

太陽光発電が設置可能な遊休地、あるいは建物の屋根のスペースなどがあれば、かなりの利益を出せる可能性もあります。また、最近では土地付きで分譲している商品もありますので、気になる方は一度見積もりをしてみてはいかがでしょうか。

見積もり検討をするならば、複数業者から一括見積もりができる「産業用太陽光発電無料一括見積り タイナビ」か、個別であれば比較的安価で太陽光発電を提供してくれる「ソーラーリフォーム」、投資型パッケージ商品販売を広く手掛けている日本ライフサポートの「ソーラーパーク」あたりがよさそうです。

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