ドイツのQセルズの破綻に思う、太陽光発電は次世代エネルギーの主役になり得るのか?

スポンサーリンク

かつての世界トップメーカーの破綻

2012年4月2日に米カリフォルニア州でメガソーラー発電所を手がけていたソーラー・トラスト・オブ・アメリカが経営破綻、そして3日には、かつて太陽電池で世界トップメーカーだったドイツのQセルズが破綻したというニュースが飛び込んできました。

昨年から欧州各国でFIT制度の見直しのニュースは流れていて、全量買取制度に支えられていた、再生可能エネルギー政策に陰りが見えてきたか、と思っていたのですが、まさかのQセルズ破綻のニュースはある意味衝撃的でした。

主な破綻要因は、供給過剰による電池価格の暴落と中国企業との競争による収益力の大幅な低下です。

太陽光発電バブルと供給過多

FIT(全量買取制度)政策により、太陽光発電施設を作れば作るほど儲かるという、太陽光発電バブルの状態が発生していました。そのバブルの中で、Qセルズはに07年には太陽電池生産量で世界一に。しかし、バブルにより太陽電池の生産が過剰になり価格低下を招いたことにより、収益が大幅に悪化していました。

比較的参入障壁の低いソーラーパネル事業

ソーラーパネルは作りがシンプルで、高度で専門的な技術をあまり必要としないため、設備投資は必要なものの、ある意味参入障壁は低い産業と言えます。そのため、中国企業の低価格攻勢の前にQセルズに限らず、欧米、日本のソーラーパネルメーカーは競争力を失いつつありました。

そしてFIT制度の見直し

クリーンなエネルギー大国を目指して、太陽光発電を推進していたドイツですが、太陽光発電は割高でその買取費用は一般の電気利用者に負担させていますが、(これは日本も同じですが)この制度の場合、太陽光発電施設を増やせば増やすほど、電気料金が高くなってしまいます。
しかし、あれだけ太陽光発電が普及しているようなドイツですら、太陽光発電の発電量は全体の3%に過ぎません。
その発電量に対して、買い取り価格が高すぎるとして不満の声もあり、ドイツ政府は段階的に10%程度買取価格を下げてきましたが、4月1日以降に導入した太陽光発電について買い取り価格を20~30%引き下げるとした法案を3月末に可決しました。

これは太陽光発電バブルの終焉を意味しますが、同時に再生可能エネルギーの推進も大きく減速することになるでしょう。

市場原理に合わない価格での普及政策は結局無理?

脱原発を掲げ、再生可能エネルギーの導入を急速に進めてきたドイツですが、再生可能エネルギーは高価であるため、電気料金は値上がりする、という初めからわかっていたことでも躓きつつあります。
電気料金の値上げは、当たり前のですが一般電気消費者には歓迎されず、むしろ、このまま電気料金が高止まりすると、再生可能エネルギーの普及に支障が出るのではと懸念する声が政府内からもあるようです。
安価な電気料金慣れてしまった人達が、安全のために割高な料金を払い続けることは、やはり難しいのかもしれません。

日本では7月から全量買取制度が始まる

日本では7月から再生可能エネルギーの全量買取制度が始まります。
Qセルズ破綻の事実は日本のエネルギー政策にどう生かされるのでしょうか。

同じ道を歩まないことを願います。


太陽光発電の見積もりに関連する記事

  • 太陽光発電一括見積りサイト比較!
    複数の太陽光発電の一括見積もりサイトの運営会社、見積もりの流れ、操作手順などを各サイトごとにまとめて比較しています。自分にとって使いやすそうな一括見積もりサイトを探す参考にしてください。
  • 格安太陽光発電対決!ソーラーリフォーム vs 楽天ソーラー
    太陽光発電の見積もり、設置を手がける、ソーラーリフォーム社と楽天ソーラーの比較です。どちらも比較的リーズナブルな価格で太陽光発電を提供していますが、どっちがお得なのでしょうか?