シャープ 第3四半期決算発表にみる、太陽光発電ビジネスの行方

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シャープが2月1日に2012年3月期第3四半期(累計)の決算を発表しましたが、経常損益は-2,918百万円、また同日発表された業績予想によると通期の経常損益は前回予想(67,000百万円)から下方修正され、-30,000百万円を予想と大幅な下方修正となっています。

SHARP 2011年度第3四半期決算概要(pdf)

主因は液晶パネルだが、太陽電池も大きくマイナス

下方修正の主因は「液晶パネルの不調」としていますが、太陽電池事業についても、売上は前年度同期比で 78.4% 、営業利益にいたっては、第3半期累計でマイナス 147億円とセグメント別で最大の赤字になっています。

太陽電池不振の要因は欧州でのFIT制度見直しと海外メーカー等との競争激化

太陽電池事業の不振の理由として、

  • 欧州各国のFIT制度(再生可能エネルギー全量買取制度)の見直しによる海外需要の減少
  • 国内における海外メーカー等との競争激化

を上げています。

欧州各国でのFIT制度見直し

欧州各国ではFIT制度が以前から実施されていましたが、電気料金の値上がりとそれに見合った効果が得られているのか?ということに対して、疑問の声が相次ぎ、昨年あたりから制度の見直しがされています。
それにより、需要そのものが減退しているのは事実だと思います。

中国製太陽光パネルの台頭

国内の太陽電池市場はここ数年、海外メーカー製品の流入が急増していて、11年度の上半期(2011年4月~9月)には、全体の17.5%が海外製品となり、比率は過去最高になっています。
まず安価な中国製製品の台頭があります。また、円高により他国の製品も価格競争力を増しているため、国内メーカーはかなりの苦戦を強いられているようです。

太陽電池の国内メーカーはどうなるのか?

脱原発の流れから、再生可能エネルギーへの転換を打ち出し、補助金による各家庭への導入促進、今年 7月1日から再生可能エネルギー全量買取制度も始まり、本来であれば盛り上がる一方のはずの太陽電池需要。しかし、国内メーカーは苦戦しています。

太陽電池は機能としては、太陽光で発電するだけなので、製品ごとの差がつきづらいと考えています。変換効率などは違いますが、違うといっても数パーセントであり、また、太陽光発電は設置場所、角度、天気など、モジュール性能以外の部分での影響もかなり大きく、製品が高性能だとしても、それによる大幅な発電量増は見込めないため、どうしても安価な製品に流れてしまうことになります。
特に、個人住宅以外で事業として太陽光発電を行う場合は、広い土地に安価な太陽電池を並べるほうが、コストは安く済みますので、その流れは止められないと思います。

2004年頃までは、太陽電池のシェアは日本製が全世界で50%を超えていました。革新的な技術で日本製品がかつてのようなシェアを取り戻す日がくるのでしょうか。


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